卵を使うとき、卵を買うとき、あなたはどんなことに気をつけていますか? 私たちの周りでは色々な所で卵が使われています。ココでは、一年中手軽に手に入り、使いやすい卵の成分や見分け方、使い方について紹介してきたいと思います。
卵は色々な料理に使われている食材で、スーパーや小売店などでも一年を通して簡単に購入することが出来ます。一般的に販売されている卵の中には白い卵と赤みある卵がありますよね。中には、産地の名前が付いていたり生産者の名前が書かれているものや、有機卵、地卵、強化卵など生産方法や卵の特徴が名前になっているという卵もあります。それぞれの特徴や生産方法の違いなどを知っておくと、購入するときの値段の違いや用途に合わせた選び方ができると思いますよ。
パックの中に並んでいる卵の場合は、直接卵の殻を触ることが出来ませんが、ばら売りや紙パックに入っている場合などには卵殻の表面をさわってクチクラの状態で鮮度や保存状態を確認することができます。クチクラは殻の一番外側を覆ってる石灰成分の膜ですが、擦ったり洗ったりすると簡単に剥がれ落ちます。そのため触ったときに表面がざらついている場合、クチクラが残っていると考えられますが、市販されている卵のクチクラは剥がれてしまっているものがほとんどです。家庭で鮮度を見分けたい場合には、塩水を使ったり光を当てて見分ける方法などを使うのがおすすめです。
卵には、乳化・凝固・起泡という3つの大きな特性があります。乳化特性は卵黄に含まれる成分によるもので、卵白にはありません。起泡特性は卵白だけの特性で、泡立てた時の泡を包むたんぱく質の泡が他の物質に比べて丈夫で熱を加えると、泡の中の空気を膨らませることもできます。この2つの特性は、調味料や料理に利用されることが多く、私たちの身の回りでもマヨネーズやケーキなどに使われています。の違うたんぱく質が卵白と卵黄に分かれて存在している卵は、熱を加えた時に固まり始める温度と完全に固まる温度に差があります。
卵には、ヒナが誕生するために必要な栄養や、それを保護するための成分が含まれています。私たちの身体を健康維持に役立つ大変貴重な食品として、昔から世界中で食べられてきました。特に卵黄には、動物性食品でありながらコレステロール値を下げる作用のあるレシチンやビタミンが含まれているため、体内に入った後も効率よく消化・吸収され、効果的に働きます。卵白は、高たんぱく低カロリーなのでダイエットやメタボリックシンドロームの予防や対策にも使われる食材です。
コレステロールは動物性の脂質に含まれていて、卵や肉類など様々な食べ物にふくまれています。人間が一日に必要とするコレステロールのほとんどは、肝臓内で作られているため、食事から摂取するのは約300mgまでが良いといわれています。卵の卵黄のみに含まれているコレステロールは1個当たり100〜200mg程度です。しかも、卵黄を食べたところで、全てが吸収されるわけではありません。また、卵黄のコレステロールの中の善玉コレステロールは、体内で作られ蓄積した余分なコレステロールの分解排出を助けてくれます。
ゆで卵を使ったダイエットメニューは、スポーツ選手や肥満予防のための食事にも取り入れられています。とくに、体重や内臓脂肪が気になる人の場合、カロリーの少ない卵白を上手く使うことで身体に必要なたんぱく質を取ることができます。カロリーやコレステロールの面から、ダイエット中には避けられがちな卵黄にも、良質なたんぱく質とビタミン、ミネラル、コラーゲンなど豊富な栄養素がバランスよく含まれていて、ダイエットにはぴったりの食材です。また、ダイエット中には白身の割合が多く卵黄の割合が小さいLサイズやLLサイズの卵に熱を加えて調理してから分けて使うのがおすすめなんですよ。