プラス卵

卵のコレステロール

コレステロール

メタボリックシンドロームやダイエット中の人には、コレステロールを含む卵は控えたほうがいい食べ物と思われがちです。しかし、卵のコレステロールは他の物質と共に体内で有効に働きやすく、体調に合わせて上手に食べることで、体内のコレステロール値の調整を正常に近づけるように助ける事もできます。


コレステロールと卵

コレステロールとは

コレステロールとは、簡単に言うと脂質のことです。善玉・悪玉などと呼び分けられる事もありますが、どちらも形の違う脂質のことで体内に入るとたんぱく質とリン酸が包み込み「リポたんぱく」の一種になります。メタボや成人病などにも関係の深く、何かと悪者にされがちですが、細胞膜の新陳代謝と維持を正常に行う役目があります。また、体内のあらゆる活動に必要なホルモンを作り、消化吸収を助ける働きなど人間には欠かせない物質なのです。また、コレステロールは動物性の脂質なので、植物性の食品には含まれません。

卵のコレステロール

卵1個に含まれるコレステロールの量は約200mgです。通常、人間の体内では1日約1000mgのコレステロールが作られていますが、そのうち食物からの摂取量は100〜200mgです。そのため、卵を食べると卵に含まれるコレステロール全てが肝臓内に蓄積されるのでありません。レシチンと共に摂取される卵のコレステロールは、細胞の代謝に必要な物質として使われたり、蓄積してしまったコレステロールを分解・排出するためにもつかわれやすいのが特徴です。

卵黄のレシチン

卵黄に含まれる成分の中には、「レシチン」という、脂分を細かくして水分と馴染みやさせる働きがあります。この作用により、血管中に溜まったコレステロールを分解して血液と共に流れやすくすることが出来るため、血管壁に悪玉コレステロールが付着するのを防ぎ、コレステロール値を下げたり、善玉コレステロールの働きを助けることが出来ます。また、肝臓内でもコレステロールやリポ蛋白の合成量を正常にコントロールする働きがあるため、肝臓にコレステロールが蓄積するのを防ぐことができます。卵黄はコレステロールと共にレシチンが多く含まれているため、コレステロールをコントロールしながら摂取することが出来ます。

低コレステロールの卵

肥満大国といわれるアメリカのスーパーでは、低コレステロールの卵が販売されています。これは一度卵を割り、中身に含まれる脂質やコレストロールを減らす加工がされたものです。そのため、密封容器や真空パックなどに入れた状態で販売されています。しかし、卵に含まれるコレステロールは、1日3〜5個程度の範囲の摂取であれば、血中コレステロール値や血統値に変化を与えることはほとんどないと言う事がわかっているため、日本ではあまり扱われていません。

コレステロールとリポ蛋白

善玉コレステロール
(HDL)

比重の一番大きなリポ蛋白で、中性脂肪を分解し、細胞内や血管内の余っているコレステロールを肝臓に運ぶ役割があります。HDLは血管壁についたLDLを回収して排出する働きがありますが、体内でLDLの量が増えるとHDLは減ってしまいます。


悪玉コレステロール
(LDL)

通常量であれば、体内のコレステロール量を調節する役割がありますが、増えすぎると血管の壁に付いて血液の流れを邪魔したり詰まってしまいます。メタボリックシンドロームになるとさらに小さなsdLDLと呼ばれる超悪玉コレステロールが発生する事もあります。


VLDL

肝臓内で作られる物質で、同じ肝臓内で作られた脂質を身体の隅々へ運び、コレステロールの代謝を助け調節する役割があります。中性脂肪を多く含んでいるため、使い切れなかったり量が増えすぎると、肝臓や血管、細胞内に蓄積されてしまいます。


カイロミクロン

食べ物の中に含まれているコレステロールを肝臓に運び、体内で合成されるコレステロールの量を調節する働きがあります。大きめの物質なので、細胞内に入り込んだりすることはできません。